顎関節症の治療TMJ
顎関節症とは

顎関節症とは、顎関節やあごを動かしている筋肉(咀嚼筋、そしゃくきん)の痛み、顎の開閉時に音が鳴る、口が開けづらい(開口障害、顎運動異常)などを主要な症状とする障害をまとめた呼び方です。
たとえば、次のような症状がみられます。
- 物を噛むときに、こめかみや耳の付け根に痛みがある
- 口を開けたり閉じたりするときに音がする
- 物を噛んだり喋ったりしていると、あごがだるい
- 口が開かない、開きづらい
軽度のものまで含めると、一生のうちにおよそ半数の人がこうした症状を経験するともいわれていますが、命にかかわるような恐ろしい病気ではありません。
多くの場合は、医療機関で適切な診察を受けて標準的な治療を行えば改善することが知られています。心あたりのある方は、まずはご相談ください。
治療
主な治療には、次のような方法があります。
スプリント療法
夜寝ている間にマウスピースを装着して、顎関節をリラックスさせた状態にする治療法です。基本的に、昼間はふつうに過ごすことができるので、日常生活への影響は少ないです。
運動療法
ずれてしまった顎の関節を元に戻すような運動や、顎の周囲の筋肉のほぐすたえのストレッチを行います。関節や筋肉の正しい動きを覚えることで、顎を無理なく動かせるようにします。
理学療法
電気を流したりマッサージをしたりして、顎周辺の筋肉をほぐします。
薬物療法
痛みが強い場合には、一時的にお薬で痛みを抑えることがあります。また、筋肉の緊張が強い場合には、弛緩剤を用いたりもします。